がー助君の日記


by miita06
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

単行本作業

今月は単行本の修正作業をしております。
まず1巻分のゲラをまとめてから見直します。(毎回そのゲラが何処かに行ってなかったりする)トーンの貼り忘れ、ゴミの取り忘れ、ネームのミスとかがないかチェックし、メモしていきます。そのメモを元に修正作業に入ります。これらの作業は全部アシスタントさんがやります。僕のような雑な野郎がやってもあまり意味がないからです。毎回必ず50〜100箇所くらいミスが出ます。
雑誌掲載時にも何重にもチェックはしてるんですが、なぜかそれでもミスがあります。締め切りに追われて作業していてテンパっている状態で何度も絵を見てると目がバカになって客観的視点が弱くなり、ミスが見つけられなくなるみたいです。
並行して僕は気にくわない絵をチェックして、それの描きなおしをします。今回は38箇所ありました。その内パソコンで修正する部分が14箇所、再度原稿から描きなおす箇所が14箇所ありました。
パソコンで直す修正箇所というのは、ちょっとした加筆で修正出来そうそうなミスです。原稿から修正するのは要するに描き直しです。コマ内を1から描きなおして差し替えます。今では描き直したコマをスキャンしてパソで入れ替えるだけですが、アナログ時代はカッターでコマを切り抜いて原稿にはめ込んでて裏からテープで固定していました。月間で執筆していると1巻分描くのに半年くらいかかります。半年描いてると絵の趣向が変化したり、キャラクターの描きかたが変わったり、或いは絵のスキルが向上するのもあって、過去の絵を見直すと「何でこんなデフォルメしてんだろう」とか「何だこの狂ったデッサンは」みたいな箇所が毎回出てくるのです。前はいずれスキルが上がり、修正する必要のない完璧な絵が描けるようになると思ってたんですが、実際はそんな事は全然なくて毎回単行本作業のたんびに過去に描いた自分の絵に閉口する有様で、これは多分死ぬまで続くんだろうなと今では諦めております。
修正作業と並行してカバーイラストの作業もします。
何となくカラーイラスト描くだけじゃなくて、カバーイラストにはそれなりにお約束事があって、帯の部分とかタイトルが入る余白を意識するとか、キャラの顔とか目線はこっち向いてないと担当さんがヤな顔するとか、あと裏表紙はバーコード書籍コードなんかが入るからあんまり描きこんでも意味がないとか、そういうことを念頭に置いて描いていきます。作家さんによっては表紙の装丁に細かく指示する人もいるみたいですが、僕はデザインセンスが皆無な人間なので装丁は基本デザイナーさんにお任せしております。
あと宣伝用のイラストとか本屋さんに配るカード、ポップのイラスト、サイン入り本、サイン色紙、なんかも描きます。
サイン入り本は最大50冊一度に書いた事あります。一応サインだけじゃつまらないだろうからとイラストも描くんですが、そうすると一冊に5分かかったとして50冊だと250分、つまりノンストップでやっても4時間以上かかる計算になります。結構大変な作業ですね。サイン入り本というのはどれくらい売上に効果あるのかわかりませんが、よく依頼されるので、それなりにあるのでしょう。ただし「〇〇さんへ」という宛名書きがないサイン本と色紙は僕的にはあまり描きたくないのが本音です。転売する奴がいるからです。これは長期で見れば作家にとっても本屋さんにとってもいい事ではないと思うのですが、初動の売上を少しでも伸ばす為には銭腹には変えられないのかもしれません。

単行本作業は大体こんな感じです。

初めて単行本が本屋に並んだ時は嬉しくって街の本屋に自分の本が置いてないか見て回ったりしてたな〜。



by miita06 | 2017-04-25 12:12