がー助君の日記


by miita06
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ロメロ監督

本当は昨日あげたかったのですが、ブログのサーバーがメンテナンス中で使えず、本日UPしました。



よく言われるのは、成人するまでの多感な時期に見聞きした物というのは創作者の作品に明に隠に常に多大な影響を与え続けると言われておます。そういう意味では先日お亡くなりになられた巨匠ジョージAロメロのゾンビという映画は僕にとってマストな作品の1本と言って過言ではありません。


ゾンビは多分人生で見返した回数ナンバーワンの映画です。僕がこの映画を見たのは小学生高学年の頃昼間テレビで放映されていたのが最初になります。

結構な部分がカットされていて、グロシーンも全てカットだったんですが、それでも僕には強烈なインパクトがありまして、一言で言うと今までに観たことのない映画と言う印象でした。その後の再放送のたんびにテレビの前に正座して鑑賞、趣味で描いた漫画もゾンビ物、寝ても冷めてもゾンビの事を考え、空飛んでるヘリコプターを見るとワクワクしてました。

中学になるとスプラッター映画特集やってる映画雑誌などを買って情報収集。この作品の監督の事を知り、実はテレビで見た物はカットされたシーンがあった事はこの時点で知りました。高校時代にはレンタルビデオが出来たので、事あるごとにこの映画を借りてはノーカット版を鑑賞。監督の他の作品も当時はレンタルにあったんでそれらも鑑賞。続編の死霊のえじきが公開されると映画館に何回も通って何回も観ました。


確かにゾンビと言う発明はゲーム的にソリッドシチュエーション的に素晴らしく、これを凌駕するホラー設定を考えつくのは至難の技だと思います。僕はゾンビという設定はロメロ監督の個人の所有だと思っていたので、まさか今になってゾンビ物の映画やゲームや漫画が量産されるとは思っていませんでした。言うならばスパイダーマンとかガンダムを勝手に他の作家が作品にしてるような感覚です。僕もベッチンとマンダラでゾンビの設定を入れていますが、やはり何処かに引っかかる物があって本腰を入れたゾンビ物として描く事が出来ませんでした。今後も多分無理でしょう。僕みたいなロメロゾンビに束縛されてるおっさんをロメロ原理主義者と言って今のゾンビ物作ってる作家のファンには侮蔑する人もいるようです。


漫画家になった今ではゾンビという設定よりもロメロ監督の創作者としての思想哲学みたいなものの方が好きです。なのでゾンビが出てこない他の作品でもロメロ監督の一貫した姿勢が伺う事が出来るので大好きです。彼の作品を通して学んだ事はホラーやスプラッターであってもグロやフェチだけでは作品の奥行きがなくなってしまうという事です。うんこ漫画描いてるお前が言うなと言われそうですが、薄っぺらい作品は血しぶきやエロを取ると何も残らず、何度も見返そうとは思いません。薄っぺらいと言いたい事はだいたい口でキャラクターが喋っちゃいます。その場合大概しょうもない事言います。世の中そんなに単純ではありませんからリアリティがないのです。展開も落ちもわかってるのに同じ作品を何度も観ると言う行為はストーリーを追うのではなく作品の裏から何かを読み取ろうとする好奇心に他ならず、それが奥行きと言うベクトルになるわけです。

つまりスプラッター映画だから低俗、エロ映画だからくだらない。文芸作品だから高尚とかそう言う考え方には意味がなくて、どんなジャンルの映画でも奥行きのあるものないものの違いが価値なんだなと、それは超大作でも低予算でも一緒で、低予算B級映画だからと言って「こんなんでいいでしょ」みたいな気概で作られたゾンビ映画見てるとムカつきますし、低予算でもしっかり練られた作品には感心したりもします。これがロメロ監督の映画から学んだ大事な要素の1つです。

こんな事言うのも不謹慎ですが、この機会にクレイジーズとマーティンだけでもリマスターしてブルーレイで出して欲しいです。お願いします。


by miita06 | 2017-07-19 13:08