がー助君の日記


by miita06
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悪夢

喫茶店でコーヒーを呑んで帰路についた道すがら
道路の真ん中で子猫が踞っているのを見た。
トラックがその子猫の頭をひき潰して走り去っていく。
子猫に近寄っていくと子猫はまだ生きていて
小さな悲痛な叫び声をあげている。かわいそうに
思ったので抱きかかえ近くの動物病院へ連れて行った。
医者が言った。「10万円です」僕は手持ちがなかったの
のでコンビニのATMで10万円をおろして医者に手渡した。
それからまた家に帰る途中やはり道路の真ん中に子猫
が踞っていた。そしてやはりトラックがきて子猫の頭
をひき潰して去った。子猫は生きていた。悲痛な叫び。
病院へ連れて行く。医者が言う。「10万円です」
ATMで金をおろして医者に渡す。帰路につく。道路の
真ん中に子猫がうづくまっている。トラックがやってくる。
僕はどうすればいいんだろう。
タイのバンコクで僕は日本式の銭湯を経営している。
ちゃんとした日本の銭湯なんだ。僕と同じく東南アジアを
ふらついてここにたどりついたバックパッカーの日本アニメ
おたくの小太りのアメリカ人との共同経営だ。こいつとは馬
があった。アメリカ人は日本語が話せるしオタク話にはこと
かかないのだ。少しの時間だったがこいつとのんびり銭湯を
経営するのは楽しかった。彼は何をおもったか突然また旅に
出るといって外骨格強化装甲を身にまとい去っていった。
僕は彼の後ろ姿を見送りつつふと顔をあげた。
バンコクの夕暮れの空は紫色に滲んでいた。
僕はこれからどうすればいいんだろう。何をすべきなのか。
そうだとりあえずあの猫を助けよう。ATMにはまだ10万円
残っていただろうか。それが心配だ。
by miita06 | 2013-04-15 03:39