がー助君の日記


by miita06
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<   2015年 10月 ( 7 )   > この月の画像一覧

泥酔

ここんとこ単行本の作業とか打ち合わせとかもろもろで忙しい。
今日は久々に上野まで遠出。僕は東京在住とはいえ殆ど家から出ないので都会
に住んでる自覚があんまりないのだ。
上野でまんしゅうきつこさんと対談。前世の話をする。まんしゅうさんの前世
はろくでもない生い立ちの人間ばかりで返ってリアリティがあって興味深い。
僕は前世とか占いとかそういう類いのモノは信じないが昔のようにそういう
事を言う奴を侮蔑したり、論破して困らせたりするような事は無くなった。
宗教も含めたオカルティズムみたいなモノは合理性があろうと
なかろうと所詮は信じるか信じないかだけの問題で、それでその人間の人生が
前向きになるような行動の指針になるのであれば、それでいいんじゃないだろう
かといった程度の感覚だ。キリスト教ひとつ取ったってあらゆる宗派と教義が
あって皆都合のよい解釈をしてるだけだし、かく言う僕もそんな感じだ。
対談の後コリアンタウンの焼き肉やで打ち上げ。編集さんと漫画談義を肴に
マッコリをがぶ飲み。女子攻兵では、やたらとモノローグと台詞による説明
が多かった事もあって、それについての話になる。別に
正解があるわけじゃないけど、基本は言葉による説明はあくまでも補足
であり、キャラクターの行動や演出によって本質は説明すべきというのが一般的だ。
とは言え漫画においては、例えばカイジとかシグルイなんかはモノローグや
台詞の妙を楽しむのも魅力になってる訳で、単純にモノローグや台詞だから
ダメと一概には言えないのも確かだ。映画なんかでもモノローグがやたらと多い
のがあって同じモノローグだらけでも好きな作品と嫌いな作品があったり
する。たとえば僕はマーチンスコセッシは好きだけどテレンスマリックは好き
じゃない。こうなると方法論というより単なるセンスの問題という気がしてくる。
とは言え、そう言った無難で抽象的な何の解決にもならない答えで着地すると
お酒がまずくなるので何とか合理的に共有出来る答えを探す。編集だって作家さん
の作品を評価する時なんかには必要なロジックだし、センスがいい、悪いなど
という抽象的な説明は返ってアドバイスされた側を混乱させる。実際僕もそうい
う事を担当さんにいわれて途方に暮れた経験がある。
んで僕が考えたのは「モノローグや台詞による補足はあり。そして
次の展開に繋がる内容であるべき」てな感じ。やってしまう
失敗は前のチャプターの単なる説明。これを長々とやると話が止まってしま
う。補足ではなく説明だと前のチャプターで描いた事柄の踏襲になってしまうから
、それこそ蛇足的演出と言わざるをえないのだ。そして何より重要なのは
次のチャプターに興味を持たせるクリフハンガーとしての機能がモノローグには
不可欠。探偵ものとかでラストに延々と探偵が種明かしをするのは、
物語の総括であって、その後に物語がないので赦される事で、それ以外でやる
モノローグ、および台詞は次の展開に興味を持たせる、あるいはキャラクターに
次に何をスべきかを提示させるハブとしての役割が必要なんじゃなかろうかと
いう訳です。こう説明してみると至極当たり前な感じがするが描いてみると結構
出来てないのだ。実際女子攻兵みると困った事に実感してしまう。
打ち上げとかでだらだらと仕事も放ったらかして酒飲んでるのは時間の無駄という
気もせんではないが、一人だとあんまり考えない事とかが話せるんで、そういう意味
では有意義な部分もあるんじゃなかろうかと思う。
by miita06 | 2015-10-23 13:13

わかめ酒

天城超えみたいな感じで

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by miita06 | 2015-10-16 11:56
第1部 夫の提案

【 咲百合さんより 】
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突然すみません、咲百合といいます。

ここに書くのは全て実話なので、まず私の話を聞いて下さい。私には結婚7年目になる夫がいます。
おそらくあなたも名前を耳にした事のある政治家です。彼は先日、私にこう言いました。

「6000万円を振り込むから他の女性との交際(浮気)を認めて欲しい。お前も好きに男遊びをしていいから、離婚はしないで欲しい。」女としてこれ以上、屈辱的な事はありません。

そして本当にその日の内に【60,000,000円】という金額が私の口座に振り込まれました。
こんなに馬鹿にされて…我慢出来ません。6000万円を所持していればいつまで経っても辛い思いで過ごさなければなりません。

ですから、私はこのお金をお譲りしたいと思っています。

当然ですが面倒な事には一切巻き込まないとお約束します。何も言わずに受け取って頂けませんか?自分勝手だと思いますが、正真正銘これがあなたに対するお願いです。

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※このメールに返事
しても
咲百合さんには
届きません。






第2部 百合の決意


【 咲百合さんより 】
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夫のことをそう思うようになったのも『この6000万円をお前にやるから私の愛人との交際を認めてほしい』と言われた事が原因です。

朝から、こんな話をしてすみません。ですが少しだけでも私の話を聞いて頂けませんでしょうか?

ずっと愛してきた夫からのその言葉が今も耳から離れません…記憶を辿る度に悲しい気持ちでいっぱいです。とにかく、この金銭を見るとこのような気持ちになって毎日苦しいのは確かです。

ご迷惑で無ければ、お受け取りすることで私を助けてくれませんか?あなたに6000万円を受取って頂けたら人生の節目として私は前向きに生きていきたいと本気で思っています。

お渡しに時間をかけない様にする為、既に入金準備も済ませた上で連絡しております。現状でお受取りの意思を持ってくれているならば一度とこちらへご連絡頂けませんか?その連絡がこちらで確認出来次第、確実に60,000,000円をお振込みさせて頂きます。

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※このメールに返事
しても
咲百合さんには
届きません。

こういうの書いて飯くってる奴がいるのが不思議。
by miita06 | 2015-10-15 12:27

ガー助のお散歩

一こまづつあげんのが面倒なんでGIFでまとめました。
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by miita06 | 2015-10-12 17:00

脱夜型

漫画家と言えば徹夜で仕事するというイメージがあると思うんですが、実際はどうなんでしょうか。
当たり前ですが肉体的、精神的な健康面を考慮すれば朝起きて夜寝る生活がいいのは当然の事です。なのにどうして夜中作業してしまうのか。それにはいくつか理由があります。まず日中より夜の方が作業がはかどるからです。なぜか人間は明るい時間より暗い時間のほうが集中力が増します。暗いと余計な物が視界に入って来ないとか、静かだとか、あるいは体内回帰的な落ち着きを得られるからとか、いろんな要因が考えられると思います。次に夏休みの宿題ロジックです。作業する場合締め切りをゴールに考えると、おおよそ1日何枚仕上げるというノルマが発生します。これをこなせないと締め切り前に地獄をみます。サラリーマンのように朝9時出社して夕方6時退社などというシステムは漫画家にはありませんので、作業をいつ何時から始めるかというのは己の気分次第になります。当然僕みたいな怠惰な人間は取りあえずネットサーフィンしたり煙草すったりマスかいたりしてなかなか仕事を始めません。気がついたら夕方になってたなんて事はザラです。それから1日のノルマをこなす訳ですから、仕事を終えるのは真夜中、下手したら徹夜という事になります。んで、朝方に就寝すると、当然起きるのは次の日の昼過ぎとかになって、だんだん生活サイクルがずれこんでいくわけです。最後に考えられる要因は、締め切り前の地獄の徹夜作業です。これはもう原稿仕上がるまで寝るわけにはいきません。この地獄を出来るだけ回避する為には、それまでに毎回の1日のノルマを確実にこなしてていく事を心がける以外に方法はありません。若い頃はいくら徹夜しようが全然大丈夫だったんですが30代を超えると間違いなく体調おかしくします。僕の場合は不眠症になりました。おかげで睡眠薬依存で随分苦しみました。結局次の仕事に響いて、継続的に考えれば徹夜や夜の作業が効率いいやり方だとは言えないのです。
朝型の仕事のサイクルを維持するにはいろんな工夫がいります。僕がやってるのは、どんなに仕事始めるのが遅くなっても就寝時間を決めて作業するというやり方です。仕事し終えた直後は精神的に興奮してるのですぐに寝る事は出来ません。なので12時半には必ず作業を止めます。それから酒飲んで映画を観たり、ネットサーフィンして1〜2時間くらい遊びます。そいでリラックスしてから寝ます。そうすると翌日の10時前後には起きられるという訳です。調子いい時はこのサイクルがもっと早くなって、朝の8時とかに起きたりします。早起きして悪い事って一つもないんですよね。例えば朝飯喰って喫茶店で本だらだら読んでから作業初めてもまだ昼前だったりするし、朝一で映画館に映画観に行って帰宅しても昼過ぎだったりする。夜まで作業する時間がたっぷりあるのです。また、誰かから呑みのお誘いがあったとしたら、朝から頑張って作業すれば1日のノルマをある程度こなせた上に呑みにもいけます。夕方から作業してたらノルマを犠牲にしない限り遊びになど絶対にいけません。こういう事はわかっちゃいるんだけど、なかなか実践するのは難しい。でも人生有意義に過ごしたいなら絶対夜型は止めた方がいいのは間違いないんです。
by miita06 | 2015-10-09 12:44
その1では個人的に僕の世代(ロメロ原理主義者)が感じてきたゾンビカルチャーについて簡単に書いてみましたが、こういう蘊蓄やってるといつまで経っても結論にたどり着けないという事で思い切って寄り道なしで倒置法的に述べちゃいます。つまりゾンビが大好きなのに、なんでゾンビ漫画描かないのかという事。それはゾンビやっちゃうと、それパクリやん!という風に考えていたからです。例えばジョーズって流行りましたよね。ジョーズ観て僕も鮫と人間が闘う漫画描くぞ!と思った場合。それは「アリ」なわけです。だって鮫というモンスターは実在していてスピルバーグのオリジナルじゃないでしょ。まあ、ピラニアとかテンタクルズとかオルカとかアリゲーターとかグリズリーとか他の動物でバッタもんやってる映画もありますけど、鮫でも全然問題ない訳です。(そもそも鮫の恐怖と言えば、ジョーズの本編でも漁師のおっさんが語ってたようにインディアナポリスの惨劇 が大変有名です。ミリオタで日本人なら鮫と聞けばジョーズより前にこちらが先に頭に浮かぶものです。)しかしゾンビってロメロのオリジナルモンスターなわけでしょ。確かにブードゥー教の怪物だし、ホワイトゾンビなんてありましたが、これらのゾンビにはロメロが考えた人を捕食し、頭を破壊する、噛まれると感染するという偉大なる3大概念は存在しません。これらをパンデミックとドキュメンタリー的手法でSFモダンホラーに落とし込んだセンスこそがすげーわけです。こういう事からもロメロ以前と以後のゾンビでは全く異なるモンスターなのです。僕らの世代が犯した最大の間違いは、このセンスをどうやって超える作品を描こうかと思ってしまった事です。無理なんです。これ以上素晴らしい設定を思いつける奴がいたら、それは多分神か悪魔くらいでしょう。人間には無理なんです。こういう考え方を打ち破るきっかけは、サブカルチャーというもっと大きな括りで創作における価値基準が変わる90年代あたり、まさにバイオハザードが世に出た頃なんだと思ってます。これはテクノロジーの発達したおかげでサンプリングが容易になって、堂々とパクリ元を提示する事が可能になった音楽業界の流行が影響していると考えてます。つまりゾンビが面白ければ、ゾンビでいいじゃない!と開き直れるのです。これが可能ならば、ゾンビという概念に己のオリジナルを付加していくだけで創作が可能です。この考えが許容されてからは映画、漫画、ドラマで雨後のタケノコ状態でゾンビ作品が量産されたのが、昨今のゾンビブームという訳です。僕の世代からすれば目から鱗。それでもゾンビは所詮アメリカ文化の中で産まれたモンスターで日本は銃社会でもないし、アジア人のゾンビなんてサンゲリア2みたいにダサくなるからとか言ってたらサイレンというゲームで、それを見事にクリアしてしまったし、今やご当地ゾンビ物というジャンルでキューバからインドまでゾンビは蔓延し、漫画でゾンビ物やっても当たらないとか言ってたらアイアムヒーローであっという間にクリアですよ。今までゾンビ物をやらなかった理由が全て言い訳であった事を気づいた今では既に後乗り状態か、むしろ取り残された感がいなめません。これだけいろんな事やられたら、何かもう僕がやる必要あんのかなと思ってしまってる冷めた自分がいるのです。多分後になって思い返せば、これもまた言い訳なのかもしれませんけど。物事っていうのは好きなあまり近視眼的になるのは極めて良くない事だと思う。僕がどっぷりゾンビにはまった中学の頃、空を飛ぶヘリを見ては妄想にふけり、町中を歩けば「俺がもし銃を持っていれば」と憤怒し、傍若無人のヤンキーを見れば「こいつらとはいずれショッピングモールでケリ着けてやる」と心に誓っていたんだけど、幼稚な僕は何故そう思うのか、その本質的な理由までは思い至らなかった。ゾンビという作品には過激なバイオレンス描写と奇抜な設定の裏にある隠喩こそが僕を魅了したもので、それを解析する事こそが重要である事ををおっさんになった今頃ようやく理解出来るようになった。ゾンビから影響を受けて作品を創るのであれば、まずそこからヒントを得るべきではないかと思います。
by miita06 | 2015-10-07 14:04
高校時代数少ない友人の一人に映画好きな奴がいて、そいつは観賞した映画のレビューをノートに書くのが趣味で、それを見せてもらった事がある。その一覧の中にゾンビがあったんだが、点数と順位がやたらと低かったので僕が文句を言うと彼は「所詮ホラー映画だし」と言っていて、ちょっとカチンときたりした。映画好きな奴なら誰しも人生観とまではいかなくとも、己の創作やセンスに多大な影響を与えた作品というものがあると思う。ゾンビはそんな映画の1本だ。
しかし初見当時はネットなんか無い時代だったので、この映画がどれくらい世の中で評価されてたのかは小学生の僕には知るよしもなかった。おまけに僕の地元はど田舎で周囲はヤンキーしかいないし、この感動を分かち合える友人知人は皆無だっった。世の中に僕以外にゾンビフリークがいるのを知ったのは大学受験に失敗し、東京で浪人生活をしている時だった。今は無き渋谷のコマ劇場広場に面したポルノ映画館でゾンビデレクターズカット版ビデオ発売記念として開催された上映会でやたらと黒いTシャツを着たむっさい男率が高い長蛇の列を見た時だった。この時僕は1人じゃないんだと初めて知り、それから美大に行って、漫画関係の人とかと付き合ううちにゾンビ野郎が世の中には腐るほどいる事を知った。
ところでここ10年くらいはゾンビ映画が盛んで、ウンコみたいなのから秀作まで沢山いろんなタイプの作品が世に出ている。これはロメロのゾンビからのインスパイアというよりバイオハザードなどのゲームのヒットから起因している現象だと思う。実際ニコニコ動画に上がっていたゾンビのコメント欄には冗談か本気か知らないが、デッドライジングのパクリwwwとか書かれていたりするくらいだ。そういう意味でゲームを経て創られてるゾンビ映画は僕みたいなおっさんから言わせると次世代ゾンビ映画という事になる。んでこの次世代ゾンビファンは僕みたいなおっさんの事をロメロ原理主義者と呼称している。この概念が明確になったのはゲームよりむしろ今のゾンビ映画ブームの先駆けになった28日後とゾンビのリメイク、ドーン オブ ザ デッドにおいて描かれた旧来のゾンビと違ってダッシュで走るゾンビの定義だ。これは当時ゾンビファン限定で世界的大論争を巻き起こした。批判した連中の主な理由はロメロゾンビへの冒涜であるという主張だったので容認派からはこれらの連中をロメロ原理主義者と呼ぶきっかけになったという訳だ。そんな事どーでもいい一般の人にはなかなか解りづらいと思うので説明すると、次世代ゾンビファンからすると原理主義者のおっさんは例えるならジャズ喫茶にタムロしてる蘊蓄ばかりたれてるうざい宗教おやじみたいな感じだろう。因みに僕は当然原理主義者派なんで当時ダッシュするゾンビには否定的だったが、実際2作品を観てみるとそれほど悪くないという印象で、結局はどういう設定にしろ監督のセンスなんだなと。この後ゾンビはどいつもこいつも走るかっつーとそういう訳でもなくて、むしろ新解釈はゾンビ物のバリエーションを広げる良い効果をゾンビ業界に与えている気がするので今では容認派だ。
これでもぶっとばして書いてるつもりだったんだけど僕の集中力の持続する間に全くもってお題の「ゾンビ漫画を描かなかった訳」に到達出来そうにないんで次回に持ち越しします。
by miita06 | 2015-10-01 13:32