がー助君の日記


by miita06
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ジャンル

当たり前だが人には好みがある。いいとか悪いとかじゃなくて好きな物と苦手な物。漫画で言うと僕は少女漫画が苦手だ。映画化されて話題になった少女漫画を満喫で読んでみるもわずか4〜5ページでもう集中力がなくなって読めなくなってしまう。少なくとも1巻くらいは読まないとその作品の良し悪しなどわかるはずはないし、いわんやたかだか数ページで評価するのは作品に対して失礼と言っていいだろう。だがしかし、、、、どうしても少女漫画は読めない。なんでだろう。キラキラした目の少女とイケメンの顔のアップの多用とあまり背景や構図に興味がない感じの絵、ポエミーなモノローグ、殆どが会話劇による物語進行が僕のようなガサツな人間には単調に見えるのか、あるいは人が死なない、爆発しない、宇宙人が出てこない、殺人鬼と戦わない、いきなりタンクローリーが追っかけてくるといった様に僕の好きなモノが出てこない、あるいは現象が起こらないからだろうか。もちろんそう言った僕の好きなモノが出てきたり、起こったりしてもつまらないなと思うのもある。結局は物語の構成やテーマ、その作者の思想みたいな物が僕の好みである事が一番大事という事になる。その理屈で言えば少女漫画であっても当てはまるはずなのだが、なんか、やっぱダメだ。読めない。なんでだろう。最後まで読めた少女漫画で印象に残ってるのって、例えば有名なのだとキャンディキャンディ、ハイカラさんが通る、あすなろ坂、日出処の天子とかそんな感じ。古いのばっかで申し訳ないけど、これらって、やはり非日常的な要素が含まれてたり、戦争があったり、歴史が絡んでたりする。つまり少女個人の日常的紆余曲折がメインなのがダメという事のようだ。そして最近わかった事があって、少女漫画と同じく映画でも苦手なものが僕にはあるのだ。そのジャンルとは政治絡みの犯罪サスペンスだ。これホントダメ。いつも途中から何が起きてて、どういう経緯でこの人が拷問されてて誰が裏切りもので何の組織にいて、どこと対立して何故に慌ててんのかとかが理解出来ず、気がついたらエンディングになってる場合が殆どだ。洋画ともなると人の名前も覚えられないし、顔の区別も出来なくてさらに難度が増す。こう言うジャンルは単純な構造ではむしろ面白くなくて敢えて複雑な構成にしてて、それを楽しむのが正しい見方なんだろうけど、僕の脳細胞では楽しむほどの余裕がないのだ。例えば良作として名高い裏切りのサーカスでも、とりあえずおっさんが右往左往してるのが楽しいので最後まで飽きずに見れたんだけど、ストーリーそのものはまるで理解出来なかった。普段政治サスペンスとか全く興味ないけどゲイリーオールドマンが好きだからという理由だけでこの映画を観たアシスタントのコは驚いた事にストーリーをちゃんと理解していて、僕に説明をしてくれたくらいだから、裏切りのサーカスは政治サスペンスの中ではそれほど複雑なストーリーではないんだろう。んで昨日はたまたまTUTAYAの宅配レンタルが切れてて、ITUNEにあったシリアナっていう題の石油利権をめぐる政治サスペンス映画をラスト30分前まで見たんだけど、相変わらず理解不能で、今日最後まで見る予定だけどやっぱりいつもみたいに口をポカーンと開けたアホヅラでエンドロールを呆然と見つめる事になるんだろう。この手の映画は若い頃から理解出来なかったが、最近苦手であるとわかったのは、若い頃は理解出来なくても「僕はまだ若く、無知だから」という言い訳をしていたからだ。さすがにこの歳になると言い訳が出来ない。この手のジャンルが苦手だと気付いたのは若かったから理解出来なかったんじゃなくて単にアホだからだという事を自覚せざるえないオッサンになってしまったからだと言える。他の人たちはこう言う映画をちゃんと1から10まで理解して観てるんだろうか。
by miita06 | 2016-05-30 13:26

愛川欽也

浪人時代に勉強を教えてもらってた先生はは今の僕よりはるかに年下だったけど、それでも今の僕よりよっぽど自信に満ち溢れた人だった。なんせ東大法学部をストレートで入った秀才でスポーツも得意で英語もペラペラ。おまけに長身なわけだから当たり前と言えば当たり前か。ただ彼はアートに関心があって、アングラ演劇で活動してる人だった。僕は受験勉強とは言え大嫌いな勉強をするのが苦痛でその先生に「高学歴で良い大学とか行って官僚とかになったとして、なんかいい事あるんですかねえ。」と愚痴をこぼすと先生は「お前なんにも知らないな。俺は先日同輩の結婚式に出席したんだが、彼の嫁は某大手会社の社長令嬢で宴席に来てる奴らは政界、財界の名だたる連中だ。おまけに司会は愛川欽也夫妻が勤めていたんだぞ。彼らはお前と住んでる世界が違うんだよ。」と言われた。その時の僕は「へえ、、そうなんだ。。」といった感じで正直それが凄いのかどうかよくわからなかった。別に政界、財界の脂ぎったツラのオッサンに来てもらっても嬉しくないし、司会が愛川欽也夫妻ってそれ逆にウザくないか。そんな感じだ。当時はやっぱ僕はバカで勉強が出来ないからその凄さがわからないんだろう、先生のような秀才が言うんだから凄いんだろうなと思って納得する事にしたが、あれから20年経った今でも、やっぱり何がいいのかさっぱりわからない。あの時先生は何が言いたかったんだろうか。確かに社長令嬢ならきっと凄い美人だろうから美人な嫁を貰える野郎は羨ましいが、別に高卒でドカタやっててタトゥーとか入ってる兄ちゃんでも凄い可愛い奥さんいる人もよく見かけるし社長令嬢だからって床上手とは限らんだろう。もしかしたらバカなくせにわかったような事ぬかすんでイラッときて先生はそういう返答をしたのかもしれない。でももし先生の言った結婚式が勉強した事によるご褒美だったとしたら、先生の方こそ費用対効果の悪い事してるんじゃないのか。演劇と高学歴は無関係だからね。アングラ演劇などやってたって大して金にならない。ただ演劇にはまって人生メチャクチャになっちゃう下北とか中野に住んでる人的な悲壮感は彼にはない。わりかし先生は余裕を持って生活しているように見える。彼は私塾をやって活動資金と生活費を稼いでいたわけだが、学歴がないと当然塾の先生など無理だ。おまけに東大法学部の肩書きのおかげで他塾より高い月謝を取ることも出来ている。むしろ勉強する事によって得られるメリットはそっちだ。社長令嬢とか愛川欽也はどうでもいい。何か自分のやりたい事をする時に学歴があって損する事はない。先生のように活動資金を効率良く集める事だって出来る。僕はどちらかと言えばそういう僕がいる世界とは違う世界で活躍出来るだけのキャリアを持ってるにも関わらずそれに見向きもせず自信を持って自分の本当にやりたい演劇に打ち込んでる先生の方がよっぽど格好いい生き方をしていると思う。これも彼が勉強を沢山して高学歴の肩書きを勝ち取った自負心が故に出来ることだ。僕が愚痴った時こういう風に先生が返答してくれてたらもう少し勉強する気になったんだろうけどなあ。ホント愛川欽也とかはどうでもいいんだっつーの。
by miita06 | 2016-05-27 12:54

空気

先日は久々に映画館に行く。映画館でも映画観賞は一度上映が始まると小便に行けないとか、ケツが痛くなる、最も嫌なのは周囲の観客で迷惑なやつがいたりした場合のフラストレーションだ。しかし、それでも映画館に足を運ぶのは最も旬な映画をいち早く見れるイベント的楽しさと、どうしたって自宅のテレビじゃ味わせないでかい画面と音響だ。そして何より僕を含めたお客さんとの感動を分かち合える一体感だと思う。あれって本当に不思議なもので、別に感想をお互いに話し合うわけでもないのに上映後の雰囲気みたいなものが観客の総意的な評価を体現してしまっている。例えば今回観たアイアムヒーロー。とりあえず僕はどれくらいお客さんが入っているか、そしてどんな層の人たちがいるのかを確認するようにしていんだけど、今回はカップル、女子高生の2人組、孤独なおっさん、お兄ちゃんの集団、結構層の幅が広い。観客数は残念ながら驚くほど少なくて、でかい箱なのに閑古鳥が鳴いている。しかし上映後の雰囲気はそんな寂しい人数ながらも「面白かった」「すげーもん見た」的な満足感で溢れていてすごく良い雰囲気である。その前に見たスターウォーズの時は満席だったけど、上映後は明らかに微妙な空気が流れていたのとは対照的だ。たとえ少人数でも、あの上映後の満足感を名も知らない皆さんと共有出来るのってとても楽しい。映画業界もこの不況で大変だろうけど僕が生きてる間は映画館がこの世からなくならないでほしいと思う。
by miita06 | 2016-05-25 15:48

今日の出来事

今日は夜7時から打ち合わせなので、昼過ぎから家を出て図書館に行って目当ての本を借りてからTUTAYAのレンタルDVDをポストに返却する。7時まで時間余るだろうから、それまで図書館で借りた本をファミレスで読書してから打ち合わせに行く。そして3日分の鶏ささみ肉をスーパーで買っておく。こんな感じに頭の中でシュミレーションしてからいざ出陣。まず図書館が休館日だった。ポストの前まで来て返却するDVDを家に置いてきた事に気づく。ファミレスに行くが読む本がないのでIPADでネット麻雀をする。ボロクソに負ける。7時になっても担当さんから何の連絡もないので手帳を確認したら今日は打ち合わせの日ではなかった。ファミレスを出てスーパーに行ったら鶏ささみ肉はすべて売り切れていた。しょうがないので胸肉を買って帰宅。今日は何1つ予定を達成出来なかった。僕は一体何の為に生きているんだろう。まあいいや明日はアイアムヒーロー観に行くんだもんね。
by miita06 | 2016-05-23 20:44

ダイエット

今月に入ってからダイエットをしております。
世の中には科学的根拠に基づいた詳細なカロリー計算や1日の細かい決め事などをしてダイエットしてる方がいますが、僕のようないい加減でルールを守れない人間はややこしいやり方は効率はいいのかもしれませんが実践するのは難しいし、多分多くの人はそれが原因で面倒臭くなって挫折してしまうんじゃないでしょうか。なので僕の場合は単純に食事を制限するだけにしています。炭水化物と油をとるのを出来るだけ控えます。体脂肪が10パーセント以下になったら終了です。これを最短で2ヶ月を目標に頑張るつもりです。前述したように僕はとにかくルーズな人間で本当にルールを守れない。というか忘れてしまうんです。小学生の時、夏休み終了の祭には夏休みの課題に出されたプリントや日誌、その他もろもろの学校へ持って行くものがいくつか紛失しておりオカンに殴られたりして泣きながら部屋中探し回るのが恒例行事となっておりました。なので僕なりに工夫をするようになりました。まず夏休み初日、学校から貰ってきたプリント類などはすべて用意した段ボール箱にぶち込んでおくのです。使用したら必ず段ボール箱に戻します。確かに段ボール箱の中はぐちゃぐちゃになっていますが学校へ持って行くものは必ず段ボール箱の中にあるという仕組みです。これを実践した4年生以降は紛失物が発生する事は無くなりました。愚者は愚者なりに工夫すれば何とかなるなと子供ながらに納得した次第です。僕のやるダイエットは、まあ大体この法則に則った方法という事になります。1日分のダイエット用に買ってきた食材を鍋で茹でて、腹が減ったらその鍋の中の物を食べるだけです。それ以外のものは水分以外口にしません。1日で鍋の中の物を全部食べます。ああ、あとせっかく筋トレしてるんで筋肉を維持する為に別途プロテインも完食に補給します。それを2ヶ月繰り返すだけです。ぶっちゃけ段ボール箱が鍋に変わっただけです。子供の頃から何も進歩してないといえばしてないんですが、僕にはこのやり方が一番向いてるんですよね。細かい事やって面倒臭くなって挫折するなら多少非効率でもやり切れる方が有意義だと思っております。今回も良い結果が出せればいいですけどね。
by miita06 | 2016-05-21 11:34

満喫

満喫で読書。僕は満喫ではつまみ喰いならぬつまみ読みをする。いろんな作品を1巻だけ読む。当たり前だが1巻がつまんなかったら2巻は読まない。1巻が100万部売れれば2巻も売れる。1巻が1000部しか売れないのに2巻が100万部売れる事はまずない。つまり漫画は1巻が全てだ。最終巻がどんなに素晴らしかろうと1巻が売れなきゃ最終巻は誰も読まない。映画の場合結末は結構大事だ。出始めはよくわからなかったが、それらは伏線で結末で全てが回収されると我慢してみたかいがあったなどと満足して映画館から出る事が出来る。これも一度観始めたらとりあえず最後まで見るという途中退場禁止ルールが映画にはあるからだ。そういう意味ではテレビドラマの方が漫画とシステムは近い。とはいえ僕は映画が好きなので自分の漫画の参考にするのはいつも映画だ。映画を観た場合、これを漫画に換算すると、このシーンはどれくらいのページで出来るだろうかとか、コマに割った場合、どのように構成するだろうかと考えたりする。映画は最後まで観てナンボとはいえ、常に観客を飽きさせない工夫がされている。特にハリウッド映画はそうだ。人によってはハリウッド映画をバカにする人もいるが、少なくともなるべく多くの人を飽きさせず常に観客を画面に釘付けにする努力をハリウッド映画は怠らない。つまり人間はどれくらいの時間ならつまんない会話を我慢して聞いてくれるだろうかとか、どれくらいのスパンでアクションを入れるべきかとか、こういうジャンルの話なら多くの人は興味を示すだろうと言った、人間の脳みそがどのようにしたら快楽を感じるかという研究に余念がない。またそれを完璧にシステム化してるところがハリウッドの凄いところだ。ハリウッド作品の場合大体開始30分が最初の勝負という事になる。この30分でやる作業は物語の基本的設定とキャラクター紹介。(こういうのをセットアップというらしい)そして1番目の見せ場。(アクション、あるいは主人公にとって最も重要な出来事)おまけとして、出来れば冒頭にちょっとしたプチ見せ場を入れられれば尚良い。これらがうまくいけば観客は納得して続きを楽しみに見てくれる。これはもう鉄則なので時間を計りながら見てれば必ず30分プラスマイナスで絶対やる。(アントマンとか完璧だったと思う)なるほど、ハリウッドを参考にするなら、これを漫画でやればいいわけねと。この30分が連載開始第1回で全てやるべきなのか。または1巻まるまるで30分なのだろうか。雑誌掲載時のアンケートで考えるなら1話で30分。単行本の売り上げで考えるなら1巻で30分。どちらもメリットでデメリットがある。1話で30分ならとりあえず見せ場はすぐにやってきてくれる。だけどセットアップにかかるページ数が異常に短くなるのでやたらとつまんないモノローグによる説明に終始して絵的な面白さが損なわれる。結果淡白になってしまう。1巻で30分は、現代の大量に流れ出る情報を処理するために物凄いスピードで消費して忘れてしまう読者にとっては、それでも長く見せ場まで我慢してくれないかもしれないし。常に刺激を求める読者には物足りないもしれない。僕は1巻で30分でやる場合が多い。できるだけ沢山の絵を描きたいし、キャラクターはモノローグじゃなくて行動で描きたい。そうするとどうしてもページがかさむ。今回描いてる「いちげき」も全然ページが足りない。もっとキャラや情景を描きたいのに、それでは1巻で見せ場まで行き着かないので困る。どうしてこうも長くなるのか、早く見せ場に持ってきたいのに中々来ない。この文章もそうだがやたらと長くなるのは僕の悪い癖だと思う。作家さんは人それぞれ創作理念があって、それに基づいて描いてるんでしょうけど、僕が面白いと思う作品は大体はここら辺がしっかり考慮されて作られてる気がする。とはいえそういう事計算し尽くしたハリウッドでも超大作でゴミみたいなの作って壮大にズッコケたりしてるんで娯楽がいかに難しいかがよくわかる。
by miita06 | 2016-05-17 11:24

お使い

小学生くらいの頃のお話。
オトンは筆まめな奴でしょっちゅう手紙を書いていた。そいでしょっちゅうその手紙を出してこいと言って家からちょっと離れたところにある郵便ポストに投函させに行かされた。その日もいつものようにオトンに命令されて手紙の入った封筒を出しに行こうとするとオカンが僕に財布を渡して、外行くならついで買い物に行ってこいと言う。買い物するスーパーは郵便ポストよりも遠くにあるので僕は先に郵便ポストに封筒を投函してからスーパーに行った。スーパーのレジで支払いをしようと思ってポケットを探るとオカンから渡された財布がない。来た道を戻って財布が落ちてないか探したけど見つからない。またオカンにぶっ飛ばされると思うと憂鬱になる。それにしても財布がないのはとももかく投函したはずの封筒が手元にあるのは不思議な話だ。いろいろ推理した結果僕がポストに投函したのは封筒ではなく財布だったんじゃないかと思った。そんなわけで郵便局員が郵便物を回収に来るまでの間ポストの前で待った。ポストには回収時間が書いてあるから、その時間に行けばいいんだけど僕はバカなので何時くるかわからん郵便局員をポストの前でず〜〜っと待ってたわけだ。1時間くらいしたら郵便局員が来たので事情を話してポストの中を見てもらったら僕の推理は的中してて、オカンからもらった財布が入っていた。何というか、ちょっとした事件を解決したような感覚が気持ちよく、一つの大きな壁を乗り越えたような爽快感を持って僕は帰宅した。僕のそんな気分とは裏腹にオトンとオカンは「こんな時間まで何やっとったんじゃ!」と言ってとても怒っていた。事情を話すと「いつもお前はボケっとしとるからや!」と言って余計怒られた。そいで最後に気づいたんだが僕は結局封筒は投函してないし買い物もしてないし何もしていない事に気が付いた。また親にぶっ飛ばされるかと思ったが何もされなかったのホっとした。オトンもオカンも呆れ返ったような表情をしているだけだった。ボケるならとことんボケた方がいいのだなと、また一つは僕は賢くなった。
by miita06 | 2016-05-09 14:08
一人の人間が生きている間に理解出来るこの世界の道理など僅かで殆どの事は知る故もなく死んでいく。などと宣うととたいそうな事のように思えるんだけど、知らない事の中には本当どうでもいいような事も沢山あるのだ。
僕が予備校でデッサンの勉強に明け暮れていた童貞時代。なんでだったか忘れたけどカリキュラムの始まるより早い時間に予備校に登校した事があった。かなり早朝にもかかわらずすでに僕以外にもA君が来ていて朝食代わりにアーモンドチョコを食べながらデッサン室で一人石膏デッサンをしていた。彼に挨拶をしてから僕はデッサン室の隣の塑像室で塑像(粘土で立体造形を作る事)の練習をする事にした。するとすぐに何か用事があったのかA君はデッサン室から出て行った。デッサン室は僕のいる塑像室の奥にあるので、教室の扉を開けっ放しにしているとデッサン室からの人の出入りがわかるのだ。A君が出て行ったのと入れ替わりでB子ちゃんが登校してきて、彼女はさっきA君がいたデッサン室に入ると、すぐに僕のところにきて、「ねえ、デッサン室のテーブルの上に置いてあるアーモンドチョコってっ松本君の?お腹減ってるんでアレ食べていい?」と聞いてきたので、「アレは僕のじゃなくてA君のだよ。でもまあちょっとくらい食べてもいいんじゃない?」と適当に返答する。するとB子ちゃんは「そうか」と言ってデッサン室に入っていった。そいでまたしばらくしてB子ちゃんがデッサン室から出て行くのと入れ替わりにA君が帰ってきてデッサン室に入っていった。するとA君が血相を変えて僕のところへやってきて「お前!俺のアーモンドチョコ勝手に食ってんじゃねえよ!」と怒鳴られた。「いや僕は食べてないよ。さっきB子ちゃんが来た時彼女がアーモンドチョコ食べていいか聞いてきたんで、食っていいんじゃない?って適当に言ってしまったけど。」と言うと「ふざけやがってあの女!」とか言って、A君はB子ちゃんのとこに行ってメチャクチャ罵倒していた。彼女は反論する事もなく黙って彼に罵倒され続け、一言「ごめんなさい」と言うだけだった。後でB子ちゃんに「僕がアーモンドチョコ食べてもいいんじゃないと言ったから食べたんだよね。僕が悪い。ごめんなさい。」と謝罪すると、彼女は何と驚いた事に「本当は私アーモンドチョコ食べてないんだよね。」と言うのだ。食べていないならどうしてA君に反論もせず黙って謝罪したのか不可思議だったが、取り敢えずアーモンドチョコは誰かに食べられたわけで、彼女が食べてないと言うなら一体誰が食べたと言うのだろうか。A君が出て行って帰って来るまでの間デッサン室に入ったのはB子ちゃんだけだ。前述した通り僕のいる教室からはデッサン室への人の出入りは丸わかりなので誰か他の人が出入りしたのを見落とすという事は絶対にないと思う。そもそも早朝だったので学校事態に人そのものがいないのだ。そうなると①B子ちゃんが食べた②A君が自分で食べた③僕が食べてしまったのを忘れているの3択しかない。しかし③については、今なら年食ってかなりボケてきてるのでありえないとは言えないが若かった当時の僕が食ったのを忘れてしまうほど重度の健忘症だったとは思えない。。すると①か②なわけだ。こういう事があってから少し見えてきた事実があって、A君は結構他者に対しての好き嫌いが激しくB子ちゃんは嫌いな人間に分類されていたようだ。実際彼は僕から見るといちゃもんとしか思えないような事で他者を罵倒しているのを見かけた事がる。B子ちゃんはA君が自分の事を嫌っているのを知っていて、今回のように攻撃された事が過去にもあったのだ。なので彼女が食べていないと僕に告白した時に「どうしてA君に食べてないって言わなかったの?」と聞くと彼女は「だってA君面倒臭いんだもん」と言っていた。下手に彼に反論すれば余計トラブルが大きくなるのを恐れて、謝罪してやり過ごしたという事のようだ。そう仮定するとA君はアーモンドチョコを自分で食べてからB子ちゃんに濡れ衣を被せたのだろうか。いくら偏屈なA君でもそこまでやるだろうか。考えてみればA君が僕のとこに文句言いに来た時点ではB子ちゃんが登校してきていることをA君は知らないわけで、B子ちゃんが始業前に登校してきた事は偶発的で誰も予想出来ない事象なのでA君が最初からB子ちゃんを陥れる為に仕組んだ罠だと考えるのは土台無理があるのだ。そもそもB子ちゃんを叩くつもりで仕掛けた罠なら最初に僕のところへ来て僕を疑ったりしないと思う。B子ちゃんにしてもチョコを食べたとしたら僕にまで食べてないと嘘をつく必要があるだろうか。これが推理小説なら第④の人間が犯人の密室トリックという事になるところだが、んな事はどう考えてもありえない。アーモンドチョコがこの世から消えるまでの間にデッサン室に入ったのはA君とB子ちゃんだけだ。確かにアーモンドチョコの箱は空だった。アーモンドチョコを食った奴は確実にいるのだが20年以上経った今でも誰だかわからない。
僕はこの真実を知ることもなく人生を終えてしまうのだろう。世界には自分の知らない事が多すぎる。
by miita06 | 2016-05-02 11:52