がー助君の日記


by miita06
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仕事

ファミレスで仕事。
甲高いキレのあるよく通る声が僕の耳をつんざくのでなかなか仕事が捗らない。隣の席を見てみるとめちゃくちゃ短いスカートとだらしなく胸元のボタンを外した制服がデフォルト装備の女子高生数人がドリンクバーで汲んできたいろんな色の液体をストローで吸い上げながらくっちゃべっていた。声の主はその中の一人の女の子だった。
すんげーギャル語で彼女が話しているのは何と、もののけ姫のストーリーだった。「したらアシタカがー!」「祟り神に憑かれたってババアが石転がして!」「つうか題名がもののけ姫なのに主人公姫じゃないし!」「アシタカめっちゃ怪力でー超かっけえの!」そんな感じだが、友人たちも目をキラキラ輝かせて身を乗り出し、時にはチンパンジーみたいに手をパンパン叩いて「まじウケる!」「へえ〜〜すんげえ〜〜」とか相槌打って、夢中になって彼女の話に聞き入っている。グルーヴ感は最高だ。
結構な時間をかけて最後まで友人達を飽きさせる事なくもののけ姫の話を語り終えると、今度はジブリアニメ全般からディズニーアニメとの比較にまで彼女の話は及んだ。
アナ雪は流行ったので皆見ているらしく、「アナ雪はよかったよね」みたいな感じで話がまとまりそうになると彼女は猛烈に否定し始めて「ウチはディズニーはだめ!とくにアナ雪はディズニーの一番悪いクセが出てる!」と言うのだ。彼女はアナ雪には1ミリも感情移入出来ないという。なぜなら「あれ貴族じゃん!ウチら平民じゃん!ウチらと関係ない話じゃん!はい終わり!」全員大爆笑。おっしゃる通りでございます。「もののけ姫は姫だけど貴族どころか捨て子じゃん!犬に育てられたとかシャレになってないじゃん!絶対もののけ姫の方が面白いって!」なのだそうだ。
彼女の話は本当に面白い。そもそも彼女みたいな女の子が一生懸命もののけ姫の話をしているのがいい。それだけでおっさんストライクですわ。彼女は普通のギャル系少女で、いわゆるオタクでもないし、サブカルに造詣が深い訳でもないので、ネット番組やサブカル雑誌に出てくる好事家の聞き飽きた紋切り型のウンチクや記事とは全く異なる、例えおかしかったとしても「そういう見方も出来るのか」という独自の解釈が楽しい。テンション高いのにとっちらかっている訳でもなく、きちんと前後の文脈との関連性も踏まえて話すので聞きやすい。もともと彼女は物事を整理出来る賢い頭をもっていて、話をするのがうまいのだろう。
仕事ほっぽり出してずっと彼女の話を夢中になって聞いてしまった。


# by miita06 | 2017-04-27 12:18

仕事

あかん。完全に現実逃避。

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# by miita06 | 2017-04-26 13:18

単行本作業

今月は単行本の修正作業をしております。
まず1巻分のゲラをまとめてから見直します。(毎回そのゲラが何処かに行ってなかったりする)トーンの貼り忘れ、ゴミの取り忘れ、ネームのミスとかがないかチェックし、メモしていきます。そのメモを元に修正作業に入ります。これらの作業は全部アシスタントさんがやります。僕のような雑な野郎がやってもあまり意味がないからです。毎回必ず50〜100箇所くらいミスが出ます。
雑誌掲載時にも何重にもチェックはしてるんですが、なぜかそれでもミスがあります。締め切りに追われて作業していてテンパっている状態で何度も絵を見てると目がバカになって客観的視点が弱くなり、ミスが見つけられなくなるみたいです。
並行して僕は気にくわない絵をチェックして、それの描きなおしをします。今回は38箇所ありました。その内パソコンで修正する部分が14箇所、再度原稿から描きなおす箇所が14箇所ありました。
パソコンで直す修正箇所というのは、ちょっとした加筆で修正出来そうそうなミスです。原稿から修正するのは要するに描き直しです。コマ内を1から描きなおして差し替えます。今では描き直したコマをスキャンしてパソで入れ替えるだけですが、アナログ時代はカッターでコマを切り抜いて原稿にはめ込んでて裏からテープで固定していました。月間で執筆していると1巻分描くのに半年くらいかかります。半年描いてると絵の趣向が変化したり、キャラクターの描きかたが変わったり、或いは絵のスキルが向上するのもあって、過去の絵を見直すと「何でこんなデフォルメしてんだろう」とか「何だこの狂ったデッサンは」みたいな箇所が毎回出てくるのです。前はいずれスキルが上がり、修正する必要のない完璧な絵が描けるようになると思ってたんですが、実際はそんな事は全然なくて毎回単行本作業のたんびに過去に描いた自分の絵に閉口する有様で、これは多分死ぬまで続くんだろうなと今では諦めております。
修正作業と並行してカバーイラストの作業もします。
何となくカラーイラスト描くだけじゃなくて、カバーイラストにはそれなりにお約束事があって、帯の部分とかタイトルが入る余白を意識するとか、キャラの顔とか目線はこっち向いてないと担当さんがヤな顔するとか、あと裏表紙はバーコード書籍コードなんかが入るからあんまり描きこんでも意味がないとか、そういうことを念頭に置いて描いていきます。作家さんによっては表紙の装丁に細かく指示する人もいるみたいですが、僕はデザインセンスが皆無な人間なので装丁は基本デザイナーさんにお任せしております。
あと宣伝用のイラストとか本屋さんに配るカード、ポップのイラスト、サイン入り本、サイン色紙、なんかも描きます。
サイン入り本は最大50冊一度に書いた事あります。一応サインだけじゃつまらないだろうからとイラストも描くんですが、そうすると一冊に5分かかったとして50冊だと250分、つまりノンストップでやっても4時間以上かかる計算になります。結構大変な作業ですね。サイン入り本というのはどれくらい売上に効果あるのかわかりませんが、よく依頼されるので、それなりにあるのでしょう。ただし「〇〇さんへ」という宛名書きがないサイン本と色紙は僕的にはあまり描きたくないのが本音です。転売する奴がいるからです。これは長期で見れば作家にとっても本屋さんにとってもいい事ではないと思うのですが、初動の売上を少しでも伸ばす為には銭腹には変えられないのかもしれません。

単行本作業は大体こんな感じです。

初めて単行本が本屋に並んだ時は嬉しくって街の本屋に自分の本が置いてないか見て回ったりしてたな〜。



# by miita06 | 2017-04-25 12:12

やり直し

修正して再up

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# by miita06 | 2017-04-22 13:25

睡眠

僕の睡眠時間の平均はここのとこ大体4〜6時間くらいです。前は1日寝てても寝たりないくらいで1日最低8時間は寝ていたかったし昼寝もよくしていましたが今はしません。

若い頃は代謝が激しく大量のエネルギーを消費するので自ずと疲労の為睡眠を欲するのかもしれませんし、学校に通っているとゆっくり寝れる時間が制限されるので寝ることに貪欲になるのかもしれません。おっさんになって漫画家やってると若い頃とは生活も体質も違うので睡眠が変化するのは当たり前ですが、僕の場合はもう一つ、睡眠に対しては色々とあった経験から今のような睡眠のあり方にシフトした感が強い気がします。

僕は一時期睡眠障害になって全く眠れなくなった時期がありました。睡眠剤を服用すると寝れるんですが、身体に耐性が出来ると薬の量が増えます。これは内臓はもちろん脳にもよくないようで1日頭がぼーっとして物忘れがひどくなったり集中力が落ちたりします。一応漫画家は頭を使う職業なので、これはゆゆしき問題です。ミンザイのアオなんて呼称したり飲んでる薬の強さを自慢するようになるともはやジャンキーです。僕の場合薬と酒を併用するんで、間違えると意識がすっ飛んで翌朝どこか知らないとこで寝てたり血だらけで玄関で倒れてたりしました。一番多かったのが気がついたらラーメン屋でラーメンを食べてるパターンでした。僕の場合ラーメン食べてるだけですが、人によっては無意識に女の子に痴漢したり誰かに暴力振るったりする場合もあるでしょうからこの精神状態は結構やばいと思います。
正直医者は全然頼りにならなくて、己でなんとか薬をやめるしかありません。そんな訳で毎回少しづつ、小さな錠剤を包丁で二十分の一くらいカットして、服用する量を減らしていきました。数錠あった薬も最後の方はゴマ粒くらいの量にまで減りましたが、そこから中々減らない。なぜならこれ以上減ると無くなってしまうからです。もはやこの量では薬としての効能はほとんどないのでしょうが、わずかでも薬を服用しているとプラシーボ効果で寝れるのです。言い換えればこの僅かな量の薬でも飲まないと眠れない気がして恐ろしいのです。結局励ましてくれる人がいたりして、なんとか最後の一線を超えて、薬はやめる事ができました。

兄貴は僕どころでは無いくらいの精神安定剤と睡眠薬の常習者で、彼は熱烈なキリスト教信者であると同時にミンザイ教も熱心に信仰しておりました。薬を大量に服用していた兄貴の晩年は1日の平均睡眠時間が12時間で、お前は赤ちゃんか!つうくらい寝ておりました。
要は1日の半分を寝ているわけで、10年生きていても活動しているのは5年で後の5年間は冬眠してるようなもんです。なんだか時間がもったいないな〜と、特におっさんになってからは実質現役で元気に活動出来る時間はそれほどなく、老後長生きしたとしても、それは人生の総括の為とか特典みたいなもんで、それらを豊かにする為にも今はそんなに寝てる場合ではない気がするのです。

こういった経験から睡眠についてあれこれ考えるようになりました。眠ることが困難な状態を経験すると当たり前に気持ちよく眠れる有り難さが身にしみますし、逆に起きてる時の効率いい生き方みたいなことも同時に模索するようになります。これに加齢ni
伴う時間がたつスピードが急激に上がる現象が加わると今のような睡眠時間が妥当という結論に至るわけです。
それにしても若い頃はよく寝てたなと思います。なんであんなに寝てたんだろ。現実を見もせずにひたすら寝てたツケを今払っているという事でしょうか。

# by miita06 | 2017-04-21 12:35