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お使い

小学生くらいの頃のお話。
オトンは筆まめな奴でしょっちゅう手紙を書いていた。そいでしょっちゅうその手紙を出してこいと言って家からちょっと離れたところにある郵便ポストに投函させに行かされた。その日もいつものようにオトンに命令されて手紙の入った封筒を出しに行こうとするとオカンが僕に財布を渡して、外行くならついで買い物に行ってこいと言う。買い物するスーパーは郵便ポストよりも遠くにあるので僕は先に郵便ポストに封筒を投函してからスーパーに行った。スーパーのレジで支払いをしようと思ってポケットを探るとオカンから渡された財布がない。来た道を戻って財布が落ちてないか探したけど見つからない。またオカンにぶっ飛ばされると思うと憂鬱になる。それにしても財布がないのはとももかく投函したはずの封筒が手元にあるのは不思議な話だ。いろいろ推理した結果僕がポストに投函したのは封筒ではなく財布だったんじゃないかと思った。そんなわけで郵便局員が郵便物を回収に来るまでの間ポストの前で待った。ポストには回収時間が書いてあるから、その時間に行けばいいんだけど僕はバカなので何時くるかわからん郵便局員をポストの前でず〜〜っと待ってたわけだ。1時間くらいしたら郵便局員が来たので事情を話してポストの中を見てもらったら僕の推理は的中してて、オカンからもらった財布が入っていた。何というか、ちょっとした事件を解決したような感覚が気持ちよく、一つの大きな壁を乗り越えたような爽快感を持って僕は帰宅した。僕のそんな気分とは裏腹にオトンとオカンは「こんな時間まで何やっとったんじゃ!」と言ってとても怒っていた。事情を話すと「いつもお前はボケっとしとるからや!」と言って余計怒られた。そいで最後に気づいたんだが僕は結局封筒は投函してないし買い物もしてないし何もしていない事に気が付いた。また親にぶっ飛ばされるかと思ったが何もされなかったのホっとした。オトンもオカンも呆れ返ったような表情をしているだけだった。ボケるならとことんボケた方がいいのだなと、また一つは僕は賢くなった。
by miita06 | 2016-05-09 14:08