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持ち込み初心者マニュアル

書く事ないんでなんか書きます。

漫画家になる手段として、最もポピュラーなのは描いた漫画を雑誌社に持ち込んで直接編集さんに見てもらうか、何がしかの賞に応募して、審査してもらうかの2択だと思います。最近はネット上にUPして名声を得て編集の目に止まるというのもありますし、同人誌イベントなどに編集が出張して漫画を見てくれるブースなんかもあるそうですね。どの手段からでもデビューしてる作家さんがおられるので、どの手段がダメでどの手段が良いとは言えません。誰か研究家がデータをとってるわけでもないので、どれが非効率で、どれが効率良いのかもわかりません。個人の好みで決めるしかありません。結局は自分の実力と運があるかどうかです。こう言っちゃうと話が終わってしまうので、それぞれのメリット、デメリットなんかをあえて考えてみます。今回は持ち込みについてです。あくまでも個人的に思うことなんで参考までにどうぞ。

持ち込みは雑誌社に直接電話して日時を決めて出版社に持ち込みをします。一人で部屋にこもって漫画を描いてる側からすれば、なかなか第三者の意見を直接聞く事が出来ず、自分の実力もどの辺なのかよくわかりません。例え漫画友達がたくさんいて、日頃から他人の感想を聞ける状況だったとしても、そいつらはただの素人ですし所詮聞ける感想は馴れ合いに過ぎません。なので持ち込みをして経験豊富なプロの編集さんに感想や批評をしてもらえるのは大変貴重な体験です。編集者は友人のように気を使った批評や漫画通ぶった虚栄心からくる頓珍漢な指摘など一切しないところがプロなのです。しかし業界では漫画に対する統一された評価のロジックみたいなものは皆無で全くシステム化されておりません。各編集が先輩のやり方を盗んだり、独学から確立した方法論で漫画を見ます。つまり編集者個人の好みによる独断的な見解なわけです。なので一社だけに持ち込んで一人の編集者の意見を全てだと思って落ち込んだり、喜んだりして、それだけを参考にするのは間違いです。それを回避するためにも沢山の出版社に持ち込む必要があります。あらゆる編集者の意見を総合して自分の作品の問題点や利点を考えた方がいいと思います。編集者によってロジックが違えといえども、沢山意見を聞けば自ずと共通点が見えてくるはずです。持ち込みは多くの編集さんの意見を聞けるというのもありますが直接編集部まで行けるので、そこの出版社の雰囲気や、雑誌の方向性の違いなんかも勉強出来ます。案外雑誌を立ち読みして(買えよ!)感じたその雑誌の方向性とは違うニーズの作家を編集が求めてる場合も多いです。実際マイナーな雑誌だから自分のようなニッチな漫画でも採用してくれるだろうと思って持ち込んだら、すでに似たような方向性の漫画は掲載されてるので違うタイプの作品が欲しいと言われたりします。持ち込みにはこのように沢山メリットがあるわけですが、前述した通り編集者にはいろんなタイプがあり、合う人と会わない人がいます。しかし残念ながら自分の漫画を見てくれる編集者をこちらからは指名出来ません。たまたまこっちが電話をした時にジュラ紀じゃなくて受話器を取った編集者が漫画を見てくれるシステムな訳です。なので、自分の漫画を見てくれる編集者が先週入社したばかりの漫画のマの字も知らん便宜上プロ編集なだけの素人かもしれませんし、数々の作品を世に送り出し、多くの作家とさしで勝負してきたベテランの編集者かもしれません。まさに誰に当たるかは運です。運は大事ですよ〜。またわざわざ電車に乗って出版社に行く訳ですから多くの出版社に足を運ぶのには時間がかかります。地方に住んでる人なんかは、上京しなければならないので大変だと思います。ただ、同人誌即売会などのイベントでやってる出張持ち込み場なんかは数社がブースを出しているので一度に何社もの編集者に見てもらえるので、こういうのを活用する事で効率よく持ち込みをすると良いと思います。あと持ち込みを躊躇する人の理由が、自分の目前で作品を他人に読まれて評価を直に言われるのが怖いから、恥ずかしいからというのが殆どだと思います。僕はむしろこういう人ほど持ち込みに積極的になった方が良いと思っております。どちらにせよプロになったら嫌でもなんでも編集者さんとタイマン張らなきゃいけませんし、あることないこと言われますし、漫画家はある程度打たれ強くないとやってけないからです。とはいえ芸能人に比べれば可愛い程度だし、ボクサーみたいに読んで字のごとくボコボコに物理的に殴られるわけでもないので、慣れてしまえばたいした事はありません。僕は持ち込みに行くより歯医者に行く方が緊張します。

最後に対応した編集者の反応の良さを測る基準は次のような感じです。いきなり「これいいねえ、ぜひ来月うちで掲載させてください」と言われた場合は大概は徹夜で原稿やってて疲れて机の上で居眠りしてる時に見てる夢です。次に良い反応なのは「とりあえずこれを来月の賞に出してみましょう」と言われた場合です。次に良い反応は「とりあえず原稿を預からせてください」と言われた場合です。何で預からせて欲しいかというと、担当の編集者は気にはなる良い作品だけど一応他の編集に見せたりして意見が欲しいと思ってるからです。あと考えられるのが、結構いいので他の雑誌社に持ち込ませない為に預かってしまおうという姑息な手段をとっている可能性です。近頃はデータ原稿も多いので、そういう事は少ないと思いますが、もし生原稿の場合は必ずコピーをとってもらって、それを預けましょう。次に良い反応は、賞に出す提案もされず、預かってももらえなかったとしても「また次作を見せてください」と言われ、名刺をもらえた場合です(無条件で最初に名刺をくれる場合もあります)。次からは電話でその編集に連絡して作品を見てもらいます。便宜上担当がついた事になります。最後に次の段取りの事も言われず、名刺ももらえなかった場合は、アドバイスだけはしっかりメモして、あとはなかった事にしてコーヒーブレイクしてから腕立て30回無心でやってアラレちゃんみたいに両腕を広げ涙目でキーンとか言いながら次の出版社へGO!

by miita06 | 2016-08-16 14:34