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教科書

小中高の学校で教わる事で大人になってから役に立つ実用的な知識は漢字の読み書きと算数レベルの計算法で十分なのだ。しかしたしなみとか教養という意味ではそれ以外の事も学んでおくべきで、世の中の事を知り、物事の道理を理解する事は己の人生を豊かにする上で必要な事だと思う。なのでガキの頃全く勉強してこなかった僕は今更ながら歴史の事を調べたり哲学入門を読んだりしている。今こうして独学で勉強していると、驚きや発見の連続で興味が尽きない。どうして僕は小中高と勉強に全く興味が持てず、勉強するのがあれ程嫌だったんだろうかと不思議に思う。そんな訳で、先日は担当さんが打ち合わせの時にたまたま持参していた高校の世界史の教科書を貸してもらい、時間のある時に読んでみた。大人になって読んでみるとガキの頃とは違う感想が持てるんじゃないかと思ったからだ。ところが大人になった今読んでも学生の時と同じく全く面白くない。ちょっと読んですぐやめてしまった。面白い歴史書物と何が違うのか比べてみると、学校の歴史書ってのは事象しか記されていないのだ。何たら戦争が何年に起きた。どっちが勝った。何とかって人が何とかって道具を発明した。何たらって法律が出来た。とかそんなん。つまりこれは歴史の説明書。以前のブログにも書いたけど、僕にとってこの世で最もつまらない読み物は取り扱い説明書なのだ。扇風機の説明書を読んでもちっともワクワクしないしハラハラもしない。どうでもいい。そこには人間的な感情もなければ思想もなく、ポルノもバイオレンスも内包していない。人間の魂を揺さぶる為に必要な装置がほとんど存在しない。そんなものが面白いわけがない。学校の教科書はこの方式で書かれている。だからつまらない。壮大な歴史ですらこんな感じだから即物的要素の強い数学や物理なんてそりゃあ読めたもんじゃないだろう。今考えると現国だけが全教科のうちマシな成績だった理由が頷ける。現国の教科書は基本文学で構成されているので読んでて興味が持てるのだ。だから勉強する気になる。まあ漢字の書き取りは全くダメだったけど。教科書がこう言う状態なのは執筆者が無能だからではなく、教育システムの問題が起因している。教科書には作者の個人的な思想や見解を極力入れてはいけないし、限られたページ数で数千年の世界の歴史を全て記さなければならない歴史の教科書は必然的に情報の羅列だけのつまらないものになる。こいつを学ぶということは、ただの暗記の連続で、必然的に詰め込み教育システムにならざるをえない。この方式で有利になる人間は単に記憶力がいいやつか、こういうつまらない本を黙々と読みこなせるような感性の欠落したやつかのどちらかだ。逆に言えばバカでも記憶力が良ければよい成績を取れるし、感性が欠落しててもよい学校に進学出来るという事だ。こんな風に言うと、まるでこの教育システムがダメダメな感じがするが、これは単に僕がこのシステムに乗っかれなかったことに対するひがみで、各個人個人を相対的にその優秀さを測る社会基準の物差しとしては悪くはないと思ってるのが本音だったりする。つまり日本では誰でも頑張ればそれなりによい会社に就職出来たり、国家試験を受けて安定した給料をもらい、婚活で使える己のステータスを増やし嫁をゲットするチャンスが与えられているのだ。ある意味とても公平なシステムかもしんない。そう考えると僕も教科書はつまらんが、もうちょっと我慢して勉強しとくべきだったかな〜とは思う。
by miita06 | 2016-10-19 16:45